PROFILE
藤本エドワード—東京衛生病院で健康教育に取り組む—『健康作りは、自分の体への投資だと考えればいいでしょう』
学
pp.697
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900170
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原子力潜水艦の設計と健康教育.どう考えても接点の見い出せないこの2つの道を藤本さんは歩んできた.「エンジニアをやりながらも医療分野には興味を持っていたんです.と言うのも,兄が糖尿病研究の分野では有名な医師だったので,刺激を受けたんですね.でも,私は『病気を後追いする』医学には進みたくなかったんです」
医学に進みたくなかった藤本さんが選んだのが“健康科学博士”への道.この分野の教育は,今でも出身校であるロマリンダ大学だけでしかなされていない.「我々が病気を治すのではなく,本人が自分で治すお手伝いをする訳です.本当は医学だって同じことなんですけれどね」「はっきり言って,病気のほとんど,特に慢性疾患の多くは本人の責任なのです.ですから,それを治すのは本人だということは当然なんですね.その際我々がやらなくてはならないことは,その患者さんが何をすればいいか,どうすればいいかを教え,それが継続できるように協力するということなんです」
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