Opinion
精神の病と身体の病はつながっている―一般病院で役立つ精神疾患の知識
長嶺 敬彦
1
1清和会吉南病院 内科
pp.24-33
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101370
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はじめに
精神科を「特殊な領域」だととらえる見方はいまだに一般的だと思います。しかし、精神疾患をもつ患者さんが重大な身体疾患にかかった場合、一般病院の皆さんが精神疾患の患者さんを治療し、看護しなければなりません。重大な身体疾患にかかった精神疾患患者さんへのかかわりに苦手意識はないでしょうか?
本稿では、一般病院に勤務しておられる看護師の皆様方に、精神疾患患者さんの身体疾患の特徴についてお話をしてみたいと思います。今回は、統合失調症を例として取り上げ、「精神疾患患者の身体疾患」というテーマで総論を書きたいと思います。総論ですので、具体性には欠けます。ですから、これを読んだ方からはぜひ、困った事例など、質問をいただきたいと思います。
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