連載 カズのもっとカンボジア日記・6
久しぶりの日本で
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.205-207
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100926
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“便利”は本当に便利か?
帰ってきました!1年ぶりの日本.寒くて凍え死にそうです.帰国して3日目には,なんと,この地域の12月としては90年ぶりという大雪.まー,寒くて寒くて何もできません.カンボジアとの気温差は20度以上.でも,ずーっと暑いカンボジアでは味わえないこの季節感は,なんとも刺激的で,身が引き締まります.……といいつつも,寒さに負けて,ついつい怠け者になってしまいます.ストーブで暖まった部屋でコタツに入り,テレビのコントローラーや電話を手の届くところに置いて,トイレも我慢.
日本へ戻って驚いたのは,寒さだけではありません.なんでもかんでも便利になって,世の中がスピーディに回っていることにはびっくりです.「無洗米」なる洗わなくてもよいお米があるし,コンビニで何でも買えるだけじゃなく銀行取引までできる.町の流れもはやいはやい!歩いていても“あれ?私が日本にいたときから,こんなにはやく歩いていたっけ?”と考えてしまい,さらに私の歩調は遅くなり,信号が点滅をはじめてあわてて渡るようです.
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