招待席
フィクションの楽しみ―臨床のリアリティがミステリーを変える!?
海堂 尊
Kaidou Takeru
pp.103-107
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100863
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バチスタ手術と愚痴外来のコントラスト
――『チーム・バチスタの栄光』が帯コピーに25万部とありますが,すごいですね.
海堂 ええ,びっくりしています.
*舞台は,地方都市「桜宮」にある東城大学医学部付属病院.高リスクである拡張型心筋症の手術「バチスタ手術」で,驚異的な成功を収めている臓器統御外科助教授の桐生恭一.しかし,術中死が3例続いた.その内部調査を依頼されたのが,神経内科講師の田口公平.田口は「不定愁訴外来」別名“愚痴外来”を担当している.桐生を中心とする「チーム・バチスタ」のスタッフに聞き取り調査を行なうが,事態は明らかにならない.そこに厚生労働省の白鳥圭輔が乗り込んでくる.
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