特集 がん化学療法看護 セルフケア支援のABC 前編
便秘のセルフケア支援
畠山 明子
1
,
足利 幸乃
2
1(財)日本生命済済会附属日生病院
2日本看護協会神戸研修センター
pp.975-980
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100797
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
がん化学療法による便秘は,副作用としてよくみられる症状だが,嘔気や脱毛ほど患者間に知られておらず,看護師の関心もさほど高いとはいえない.ベッドサイドでは,1人で便秘に悩んでいる患者,ひどい便秘で苦しむ患者をみることがしばしばある.
抗がん剤の副作用による便秘のセルフケア目標は,患者が自分の便秘をよく理解し,便秘のモニタリングとケアを効果的にできることである.それを支援していくことが看護師の役割となる.本稿では,副作用として便秘を起こしやすい微小管阻害薬を中心に,患者事例を通して便秘のセルフケアを考えていく.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.