特集 ―そこが知りたい!―ポジショニングと褥瘡ケア
車いす使用とポジショニング
廣瀬 秀行
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部高齢障害者福祉機器研究室
pp.319-324
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100415
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はじめに
車いす上での褥瘡発生は,座支持面での減圧機能とその接触圧の負荷を時間的に軽減する除圧機能がまず関係し,減圧機能は座支持面とそのときの車いすに対する姿勢が影響する.高齢者や障害者は車いすに合わせた姿勢をとっており,またすべての人が標準型車いすに適応することはできない.一般にみかける不良姿勢は,標準型車いすやクッションの問題から発生するといっても過言ではなく,その人に合った車いすを使用すべきである.
本稿では,車いすでみかける不良姿勢についてその原因を述べ,次に例を示しながら車いす選択のためのマット評価をし,最後に除圧のための姿勢を解説する.
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