連載 鵜の目タカノ目ケアマネの目・7
在宅ケアもカネ次第?
高野 龍昭
pp.76-79
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100386
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この連載では,退院から在宅復帰に際してのかかわりや,利用者(患者)さんの生活(家事等)面や心理面への配慮など,ケアマネジャーのいわばヒューマン・サービスとしての実践について触れてきました.でも,介護保険制度でのケアマネジャーの重要な役割は,ほかにもあります.それは,サービス利用の「お金」にまつわる支援です.そうした業務を「給付管理業務」といいます.今回はその「お金」や「給付管理業務」に関する2人の対照的な利用者さんのお話です.
理想的なサービス利用――シズコさんの場合
シズコさん(仮名・75歳・女性)は,7年前に脳梗塞を起こし,右片麻痺と失語症が残っています.発症直後は急性期の病院で,その後はやい時期にリハビリテーション専門病院に転院して治療・訓練を行なったところ,屋内でのADLや会話には不自由しないレベルにまで回復し,自宅に戻ることができました.
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