特別記事
―ナースだからこそできる―患者が元気になる口腔ケア―歯科診療における口腔ケアの取り組み
郡司 修子
1
Gunji Shuko
1
1鹿児島大学医学部・歯学部附属病院歯科診療棟外来
pp.490-495
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100250
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口腔ケアのプロとも言える歯科の看護師が取り組んだ「口腔保健教育委員会」の活動のほか,患者のQOLを劇的に向上させた事例を交えて,看護師が口腔ケアを行なう重要性を問い直します.
口腔ケアから広がる看護ならではの視点にご注目ください.
はじめに
鹿児島大学医学部・歯学部附属病院(以下,当院)は,2003年10月に同大医学部附属病院と歯学部附属病院が統合され新しいスタートを切った.筆者は,それ以前より歯学部附属病院に所属し,口腔保健を主とするケアを行なってきた.
歯科診療棟は,次に紹介するように口腔機能障害のある患者が多く来院する.診療には歯科医師・歯科衛生士も携わっており,それだけに「口腔ケア」が重視されている.そこで本領を発揮するのは,私たち看護師だ.
本稿では,「口腔保健を専門とする看護師」としての経験を紹介するとともに,看護師が口腔ケアを行なう重要性を考えてみたい.歯科の経験のない一般病院の読者に参考になれば幸いである.
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