招待席
「閉じた心」の時代のコミュニケーション術―学校では教えてくれない 悠々遊々ワーキング
大平 健
1
1聖路加国際病院精神科
pp.313-317
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100128
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――大平先生には数々の著作がおありです.なかでも,『やさしさの精神病理』では「やさしさ」についての認識が特に若い年齢層で揺らいでおり,できるだけ相手の気持ちに干渉しないこと,相手を束縛しないことが,新しい“やさしさ”の基本と,興味深い指摘をしておられますね.
大平 「お互いに“心を開かない”こと」が一種のエチケットになってきたということですね.つまり,相手がどういう暮らしぶりかとか,何を考えているのか,何が趣味なのかという話はあまりしちゃいけない.相手の心のドアを開けてはいけないし,自分も覗かれるのは嫌だ,と.
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