新連載 看護のアートをめぐるカフェ・トーク①
看護のアートとサイエンス
谷津 裕子
1
1日本赤十字看護大学
pp.374-379
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100064
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カフェにて―2人の「カフェ・トーク」
「ヒロコさん,おまたせ!」 そう声をかけられて,ヒロコは振り向く.
モトコは,ヒロコの大学院時代からの友人の一人.2人は博士課程を修了したあと,それぞれ別の看護大学に教員として就職している.それから2年の月日が流れたが,時おりヒロコとモトコはこのカフェで会い,互いの近況や関心事について語り合う.「カフェ・トーク」と称するひとときに,ちょっとおじゃましてみよう.
「今日はヒロコさんの話がたくさん聞けると思って,楽しみにしてきたのよ.ほら見て,これも持参!」
『看護のアートにおける表現』1という本をバッグから取り出しながら,モトコはヒロコの隣のいすに腰をかけた.
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