ケースレポート
左乳房は母乳分泌抑制,右乳房は促進の看護実践報告
大林 律子
1
,
佐藤 朱美
1
,
阿部 時子
1
,
友井 康子
2
1新潟市民病院西3階病棟
2元:新潟市民病院看護部
pp.71-76
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903361
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はじめに
新潟市民病院では,1982年からSMC(Self Mamma Control)方式を取り入れ,1987年からは母乳管理グループが中心となって,妊娠初期から母親学級での指導や個別指導を通じて母乳哺育の啓蒙とSMC手技の指導を行なっている。1987年,新生児医療センター(30床)開設後,他施設からの母体搬送件数が次第に増加し,乳房の手入れについて知識のないまま分娩・産褥になる事例が増加してきた。
今回の事例は,妊娠前に左乳輪下膿瘍で切開排膿手術の既往があり,品胎のため他院から紹介されて入院した妊婦だったが,私たちが母乳への意欲や乳房手入れの知識の有無,また乳房の手術既往の詳しい内容を確認しないまま分娩になった。
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