特別企画 よい乳を助産婦の手で/桶谷式乳房治療手技
わたしの助産術
桶谷式乳房治療手技について
桶谷 そとみ
,
小林 美智子
1
1昭和伊南総合病院小児科
pp.396-423
発行日 1977年7月25日
Published Date 1977/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205232
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1.手技の原理と特色
1.どこが違うか
従来の乳腺にほどこす‘なでたり’‘もんだり’‘こねたり’するマッサージとは根本的に異り,桶谷式手技は「乳房の生理的な本来の輪郭の境界部位において,乳房の基底部位と胸筋膜との癒着*を用手剥離*する」のである。
その結果,全乳管口の開口を促し,乳腺を保護し,乳房組織の伸縮性の維持を保つことにより,乳汁の流通機構を良くして乳汁分泌を促進する。桶谷の表現では,‘手技によって乳房の奥をあける’という。
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