連載 とらうべ
「わく星学校」はわくわく生きる所
山下 敬子
1
1わく星学校
pp.707
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903292
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「わく星学校」のわくには,わくわくするような楽しい学校という意味がこめられています。子どもたちがありのままの今をいきいきと生きられる学校があったらと考えていた時,私はカリフォルニアで既成の概念にとらわれないフリースクールに出合いました。それを機に13年間の小学校教師生活をやめ,3年前から何入かの仲間と親たちと共に「わく星学校」を始めました。
現在は9人の子どもたちとその親,スタッフ6人が,小さなわが家を教室に毎日にぎやかにやっています。来ているのは学校に行かない子どもたちと外国の子どもたち。不登校の原因をめぐっては,子育ての失敗,学校管理体制,能力主義などいろいろ言われていますが,私たちはそういうことにはあまりとらわれずにやっています。確かに,「わく星学校」のほとんどの親たちが,子どもが学校に行かなくなってはじめて,子どもにとって学校って何なのだろう,親子って何なのだろうと真剣に考えはじめたのですが。
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