特集 女性と助産婦—新しいパートナーシップへむけて
産む側から助産婦さんへ
不安のない心でお産したい
加藤 はるみ
pp.288-291
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903276
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
先生の顔色が変わった
はじめに妊娠したのを調べることにしたとき,お産で有名なS病院にしようか,個人病院にしようかと迷いました。私より1年前に出産した近所の知人は,S病院は入院日数が1日少ないので,近くの総合病院にしたのよと言いました。もう1人の知人は1人目がS病院,2人目がどこそこ,3人目は近所の産婦人科で産んだけれども,どこも一緒だと言いました。前の人は,「S病院で検査したけれども,待ち時間が大変なので途中で実家のそばの個人病院にしたのよ」と言うので,私も友人のおじさんのやっている自宅近くの個人病院で検査をしようと思いました。里帰り出産の可能性もあるので,とりあえず検査してもらおうと思って出かけました。
私は妊娠する前から自分の出産はラマーズ法で,会陰切開しない自然のままの出産がしたい希望があったので,最初にその話をしました。親子二代で開業していらして,経験豊富なお父さんと油ののりきっている息子さんの2人がいてくだされば,何かあった時には大丈夫ではないかしらとこの時は思っていました。友人のお母さんに会って話をしているうちに「お父さんの方の先生にかかっていたのよ,あの先生は産ませるのが上手なのよ」と言われたので,里帰り出産する必要はないかもしれないという気持ちになりました。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.