特集 妊娠中毒症
助産婦外来におけるフィジカル・アセスメント
佐藤 亜紀子
1
,
新田 明美
1
1武蔵野赤十字病院母子センター
pp.573-578
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902681
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はじめに
妊娠中毒症は母体死亡および児の周産期死亡の主要原因である。近年その病態が少しずつ明らかにされつつあるが,その本態に関しては必ずしも全て解明されているとは言えず,種々の治療法も試行されているが,著効をもつものはない。根本的な治療は妊娠のターミネイションが第一であり,他の飛躍的な治療法がないとの見解も強く,妊娠中毒症はとにかく発症の予防が重要である。
当武蔵野赤十字病院の助産婦外来では,母子保健相談室と連携し,産後も含め,妊婦がセルフケアできることを目標として,継続的なかかわりをもっている。本稿では当院の助産婦外来での妊婦指導の中の,妊娠中毒症の予防とケアの実際を紹介する。
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