今月のニュース診断
レシピエント・コーディネータの意義と必要性—移植におけるケアと人権保障のために
斎藤 有紀子
1
1明治大学法学部(法哲学・生命倫理)
pp.184-185
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902358
- 有料閲覧
- 文献概要
移植医療の質の評価
昨年初めて,臓器移植法のもとに,脳死状態の人から臓器が摘出され,移植手術が行なわれた。そして脳死判定の精度,透明性(検証制度)の確保,マスコミ報道のあり方など,少なからぬ課題が提示された。
なにより,それぞれの事例には,臓器提供をされた方(ドナー),移植手術を受けられた方(レシピエント),手術を受けられなかった方,さらに,それぞれのこ家族・ご遺族の存在がある。そのお一人お一人に,果たして十分な人権の保障,納得のいく意思決定のプロセス,当事者としての配慮が保障されていたのか。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.