連載 りれー随筆・172
自分バージョンアップと出会い
立野 裕子
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院産科病棟
pp.82-83
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902097
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自分バージョンアップ
現在,わが国では数年前には聞いたこともなかった概念,さまざまなキーワードを耳にするようになった。地方の時代とワールドワイド。グローバルスタンダードと顧客価値。全体満足から個人満足。環境共生と生命の本質。インターネットとバーチャルリアリティ。安穏としていては取り残されてしまう情報の氾濫状態にある。
そんな中,個性尊重でお産の世界も激変したが,助産婦のポジションは変わったのだろうか? いつの時代も自分軸を固め一筋に生きる助産婦は,魅力がある。決して「専門バカで世間知らず」ではない。助産婦として真摯に活動し,みんなのこころ・からだ・社会に優しいケアに励む。生命をじっと見つめ,常に地球の環境バランスを尊重する。人に優しく,セルフポジションが確立した助産婦は,輝いて見える。
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