特集 証拠にもとづく助産ケア
[座談会]『WHOの59カ条 お産のケア実践ガイド』をどう読むか
戸田 律子
1
,
久 靖男
2
,
早乙女 智子
3
,
浅野 みゆき
4
1日本出産教育協会代表
2久産婦人科医院
3東京都職員共済組合青山病院産婦人科
4羽島市民病院助産婦
pp.318-324
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901916
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戸田 早速ですが,本書を皆さますでにお読みくださっているとのことですので,最初はそれぞれのお立場からのご感想など承りたいと思います。
久 僕はこういう内容の本が出版されたことを非常に嬉しく思っています。自然出産をやっていて,機会あるごとに心身を開放したお産が「いいお産」の前提になると話し続けているんですね。ところが,いつもそこで問題にされるのが,継続的なモニタリングをしていなくて「何かが起こった時はどうするんだ」ということなんです。でも,この本には定期的な心音チェックと,入院時のモニタリングで十分にそれができることが科学的な根拠のもとにしっかり書かれています。その部分が最もありがたかったですね。その他の部分についても,考え方も出産の方法も現在やっていることと基本的に変わらないので,いままで通りでいいんだと改めて思っているところです。
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