連載 とらうべ
助産所分娩に対する救急システム確立は組織の力で
玉田 太朗
1
1全国助産婦教育協議会
pp.543
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901736
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正常分娩を助産所で取り扱うことは,法律で認められているところであり,また,多くの助産婦と少なからざる妊婦が希望するところでもある.しかし現実には,平成4年度の総分娩数121万のうち1万1千(0.9%)が助産所分娩であった.昭和60年度には,総分娩143万のうち2万8千(2%),昭和50年度には188万中13万7千(7.3%)であったから,助産職の願いにもかかわらず,助産所分娩は衰退の方向にあることを認めざるを得ないであろう.
助産所分娩のメリット,デメリットについては他の機会に述べたいと思うが,救急体制の整備は,助産所運営の最大の関心事であろう.
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