口絵
新生児蘇生術
中村 仁吉
pp.2-4
発行日 1958年3月1日
Published Date 1958/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201428
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新生児仮死は,一般に娩出後呼吸を開始しない新生児を意味する.また,呼吸していた新生児が無呼吸となることがあり,これは仮死発作と呼ばれる.
治療法として,従来Schultze法,緒方法等が用いられていたが,新生児仮死や仮死発作では酸素欠乏の結果として欝血や毛細管透過性亢進があるため,粗暴な蘇生術はむしろ出血を招く危険が大きい.殊に頭蓋内出血はそれ自体致命的なことが多くまた死を免れても後に脳性麻痺を残すことがある.
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