特別記事 「いいお産の日in 96」年々,多くの人をまきこんで
今年は全国7か所で開催
—11月4日広島—それぞれの思いがつながった1日
中田 美恵
1
1エンゼル・ネットワーク
pp.246
発行日 1997年3月25日
Published Date 1997/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901671
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政令指定都市を抱えた都道府県で子ども病院を持たないのは,もう宮城県と広島県だけです。私たちエンゼル・ネットワークは「安心して子どもを生み育てられる社会を」と,子ども病院設立の要望運動を広島県下で展開し,一昨年18万の署名を行政へ届けました。
出産を取り巻く先進と呼ばれる医療には,大きく分けて2通りあると思います。1つは高度先端技術を駆使した遺伝子さえもコントロールする医療。もう1つはリグハート氏が実践されているような人間本来の能力を最大限引き出す環境を育む医療です。この2つは共存できるのか? 言い換えれば,高度医療と医の倫理はどこまで両立するのか? 子ども病院に私たちはどんな医療を望むのか? こういった問題提起をする意味でも,「いいお産の日」を広島でも開催してみようと思い,エンゼル・ネットワーク(「広島に子ども病院を作ろう!」の会)主催で行なわれました。
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