特別寄稿
麻酔科医が父親として自宅出産にかかわった日
田中 裕之
1
1広島大学医学部付属病院手術部
pp.155-158
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901650
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はじめに
近年,病院での出産がごく当たり前のことになっていますが,死に対する医療の過剰な介入が疑問視されているのと同様に,生に対する医療の過剰な介入を疑問視する声も少なからず存在します。大人は自分の死に方をある程度選択することができます。しかし,赤ちゃんは自分の生まれ方を選択することはできません。それではその両親はというと,特に父親は無責任で,「お産は病院にまかせとけばよい」と考えているのが一般的です。
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