特別寄稿
たくさんのことがみえてきた産婦人科外来勤務の1年間
森 聖美
1
1埼玉協同病院
pp.851-854
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901574
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私が勤務する埼玉協同病院は,埼玉県南部の川口市にあります。都心から約1時間のベッドタウンのため人口は多いものの,医療機関・看護職員数は全国下位という特徴があります。大都市東京をひかえ,医療職員も東京に流れていくようで,特に助産婦不足は深刻でした。おそらく助産婦が少ない施設ではどこも同じことだと思いますが,病棟勤務で分娩介助や産科中心になりがちの傾向にありました。
しかし,昨年から看護の質の向上のため,外来でも助産婦の視点をもってケアにあたってほしいと要望され,少々勇気が要りましたが,私は分娩介助から完全に離れ,外来の看護部の一員となり,病院開設以来初の外来専任助産婦として活動を開始しました(今まで毎日の業務の中では,妊婦相談という形で病棟から外来にて関わってはいました)。
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