MEDICAL SCOPE
母体死亡と周産期救急システム
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.844
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900900
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各地で周産期医療のための救急対策やそのシステム化が進んでいるのは私たちにとって大変ありがたいことです。NICUや周産期センター的施設が各地にでき,その機能を発揮し始めれば,その地方の周産期医療は一段と進歩したものになることでしょう。
第2次世界大戦後,日本にアメリカの医学が流入した結果,私たち産科領域でも新生児や未熟児医療が独立,專門化して,新生児センターからNICUができました。そして,それらの機能が充実するとともに,地域の新生児の救急医療とその搬送システムが完成したのです。そして日本の周産期死亡率の低さは世界でもベストテンの上位に位置することができたのです。
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