特集 第23回ICM大会
—ICM大会でのビッグ・トピックス—ブリティッシュ・コロンビア州の政府が助産婦の法制化を決定
本誌
pp.719-721
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900866
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世界80数か国から2500人の助産婦が集まったバンクーバーでの第23回ICM大会。この大会を主催したカナダのブリティッシュ・コロンビア州助産婦協会は,会員数わずか50人。しかもこの州ではいまだに助産婦という専門職が法律上は存在せず,したがって助産婦が分娩を扱うことももちろん公的には認められていない。そうした状況にありながら,このなごやかで実り豊かな大会はどのように準備されたのだろうか。
ICMバンクーバー大会は,キャロル・ハード会長から少々の不手際はお許しをと言われるまでもなく,参加者全員から温かく見守られた。今大会に関しては特記すべきことが2つある。その1つは,大会会場でブリティッシュ・コロンビア州のE.カル保健相が,助産を専門職として認める法律を制定するという方針を発表したことである。そしてもう1つは,この数少ない助産婦の後押しをして,この日の発表にまで漕ぎつける原動力となった650人の女性消費者集団ミドワイフリィ・タスクフォースの存在である。
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