特集 ハイリスク妊婦の看護—大阪府立母子保健総合医療センターの実践
母性内科からみたハイリスク妊娠—概念とケアの実際
木戸口 公一
1
1大阪府立母子保健総合医療センター母性内科部
pp.574-580
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900610
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かつて妊娠・分娩の結末は,ほとんどがなりゆきにまかされていた。しかし,妊娠・分娩のメカニズムが解明されるにつれ,ハイリスク妊娠も内科的にその病因病態が解析され,医療は疾病の治療から発症の予防へと歩を進めてきた。母児ともに良い結果が得られるよう,このような医療を行なうのが母性内科である。筆者は,大阪府立母子保健総合医療センターの開院以来11年間,母性内科医として,妊産婦を対象に医療を行なってきた。ハイリスク妊娠に対する現在の考え方,ケアの要点について述べてみたい。
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