特集 臨床実習
助産学臨床実習論
横尾 京子
1
1聖路加看護大学(母性看護学)
pp.448-453
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900584
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はじめに
今回の特集「臨床実習」は,臨床実習が教育と臨床の現場の双方に教育的役割を果たしていかれるよう,認識・改善すべきところを考えるということで企画されています。私には,総論の1つとして「助産学臨床実習論」というタイトルでの執筆が依頼されました。この課題にどう対処すればよいのか,助産婦教育の経験が少ない私は困惑してしまいました。しかし,「出産」に対する社会のニーズが大きく様変わりし,また専門看護婦制度が検討されている今,「助産婦学生やその教師・指導者は,臨床実習を通じて何を学び,教え合えばよいのか」を改めて考えてみることは,一教師として避けて通れない課題であると思いました。
そこで,「助産学臨床実習論」に対して企画意図に従い,助産婦教育が助産学臨床実習に求めるものについて,変化する時代の最中にあって日頃考えていることの一端を私見として述べることにしました。
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