MEDICAL SCOPE
周産期医療にレーザー治療登場
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.354
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900558
- 有料閲覧
- 文献概要
レーザー光線による治療法は婦人科方面では非常に発展し,今日では日常の診療に幅広く用いられています。子宮頸癌の初期の症例に応用して,その女性が妊娠して分娩できるようになったのも,このレーザー治療のおかげです。また,外妊の初期には腹腔鏡を用いて,卵管の妊娠した部分をレーザー光線で焼き切ることもできるようになりました。
こんなふうに,レーザー光線を利用した治療法は外科系の医療技術として新しく登場し,現在脚光を浴びているだけでなく,日本でも立派な装置が製作されているのです。このレーザー光線による治療が私たちの周産期医療の中へ,直接的に応用されることはつい最近までなかったのですが,今ではとうとう子宮の中にまで用いられるようになりました。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.