連載 とらうべ
保健室の窓から
水波 佳津子
1
1東京都立戸山高校
pp.273
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900540
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戦後,女と靴下は強くなった,もはや女性保護など不要だなどといった声を聞くようになって久しくなりますが,もっとも女性の特質を発揮し,子どもを生み育てることに,直接タッチしてお仕事をなさる助産婦の方々の実感はいかがでしょうか。
私の周囲の助産婦の方々の意見では,個々に接すれば,身体的にも精神的にも十分に発達していない未熟さの残る女性も多く,ほんとうに賢く強くなったのか疑わしいという声を聞きます。幼年期・学童期・思春期それぞれ成長の過程でもっときちんと体のこと,生きる姿勢を教えられていればと,家庭教育,学校教育に望むことも多くおありなのではないかと思います。
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