アメリカで評価を高めるバースセンターのプロモーター、MCA所長 ルース・ルービック博士

　ニューヨークに本部を置き，助産婦の育成と独自な助産婦活動で成果を上げるMaternity Center Association（MCA）については，日本の助産婦のあいだでも広く知られるところとなってきた上そのMCAの所長，ルース・ルービック博士が過日，第3回日本助産学会の招きで来日，アメリカの助産婦の活動状況の一端を報告してくれた．博士の講演を聞いて，かの地の助産婦の役割意識の強さに刺激され励まされた人も多かったであろう．

　ルービック博士は1970年に所長に就任，75年にMCAの実践の拠点となる第1号のバースセンターを開設．今では合衆国東部にバースセンターのネットワークが広がり，これまでの利用者は12,000人以上にのぼった．家族中心の自主的な出産を望む人々の高い評価を得，経費の安さから公的・私的医療費のコストダウンにも貢献をしている．