研究・調査・報告
生後2時間以内の新生児の子宮外適応現象を観察して
菅沼 美江子
1
,
八畑 宣子
1
,
弓矢 小百合
1
,
鏡堂 智子
1
,
森田 せつ子
2
1名古屋市立中央看護専門学校助産学科
2福井県立短期大学第一看護学科
pp.325-329
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206859
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はじめに
近年,出生直後の新生児における子宮外適応現象の一連の変化について,医療面のみならず,発達心理面からも注目され話題となっている。とりわけ,移行期(出生後12時間以内)の新生児の行動状態については多くの報告が出されている。
この行動状態(state)とは,生物としての人間が本来的に所有している行動機能であり,新生児はいくつかの行動状態を生得的に備えて誕生してくる。そして,それらの行動状態は,睡眠・覚醒・啼泣に大別され,一定のサイクルに根ざしているといわれている。
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