特集 "施設における母子看護調査"を読む
産科医療関係者の対話の出発点に—産婦人科医の立場から
品川 信良
1
,
宮原 忍
2
1弘前大学医学部産科婦人科学
2東京大学医学部保健学科
pp.732-736
発行日 1982年9月25日
Published Date 1982/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206082
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この報告書は,日本看護協会に所属する1294名の助産婦さんがたの御努力と,昭和55年10月から12月までの3か月間に,全国の21産科施設において分娩を営まれた1080名の産婦さんがたの御協力とによって,初めて誕生したものである。わが国における産科関係の看護や助産に関する現状の分析や,関係者の意識調査のようなもののなかでは,空前の大きな詳しい調査といってもよく,今後の産科看護や母子医療のあり方などに貢献する点は,極めて大きいものと考えられる。
この報告書に対する感想を述べ,若干の解説を加えるようにと,本誌から私は求められたが,それはそれとして,本報告書が,1人でも多くの看護および助産の関係者はもちろんのこと,産科医によっても広く読まれることを,何をおいても最初に私は希望する次第である。
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