ケースレポート
動脈管開存症の外科的治療に成功した超未熟児の保育経験
松浦 洋子
1
,
竹内 豊
1
,
香西 㐮
2
1松戸市立病院新生児医療センター
2松戸市立病院循環器科
pp.578-581
発行日 1982年7月25日
Published Date 1982/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206055
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はじめに
近年の新生児医療はめざましく発展し,出生体重の極く小さい未熟児の長期生存の報告も数多くみられます。超未熟児と呼ばれる1,000g未満の児の保育に当っては,呼吸管理はもちろんのこと,清潔な環境整備,体温の保持,栄養の確立,感染の予防とチェック,眼底検査,さらには両親と児の絆を守るなど,細心なケアが必要であり,新生児医療の粋を尽くす感があります。幸い私たちの施設では760gの超未熟児に動脈管結紮術を行なって成功を治めた経験がありますので,その経過について紹介し,未熟児養護の問題点について解説してみたいと思います。
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