ラマーズ法の基礎と実際—全国助産婦学校協議会編 医学書院刊

　本書は母性看護学を学ぶ者，特に助産学を追求する助産婦にとっては待望の書である。そして，ラマーズ法とは何かを正確に理解するために，ラマーズ法の是非論を論ずる前に，母性領域のみならず医療関係者全般にわたって一読してほしい著書といえよう。

　本書の内容の主なものをあげると，1．自然分娩を考える，2．臨床産科学におけるラマーズ法の位置づけ，3．ラマーズ法の歴史と動向，4．ラマーズ法指導の実際，5．心身の弛緩法などである。装丁も美しくラマーズ法を表現する呼吸法の入った表紙がユニークである。