私と読書
より良い出産体験を探って—ラマーズ法を紹介した3冊の本を読んで
岡本 喜代子
1
1大阪府立助産婦学院
pp.244-245
発行日 1981年3月25日
Published Date 1981/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205833
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- 文献概要
出産に臨む全ての女性は自分の納得のいく出産体験を願っている。それは,ただ陣痛という苦痛から逃れ,楽でありさえすればいいということではない。生まれてくる新しい生命や,それを産み出そうとしている自分自身の生命を大切にしたいと願っている。また,体に備わった自然のリズムを大切にしたがっている。そして何よりも,自ら主体的に出産に関われることを望んでいる。女性の一生の中で,出産体験を通じてひとりの人間としてのより大きな成長を願っているのである。
そういった願いを満たし,満足のいく出産体験を得るにはそれなりの努力を要する。そして,それを具体化する方法として,最近わが国でも注目されてきているのがラマーズ法である。
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