私と読書
楽しい育児のススメ—「ジョーリー博士の育児書」を読んで
牧田 真佐美
1
1聖マリアンナ高等看護学院
pp.754-755
発行日 1978年11月25日
Published Date 1978/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205470
- 有料閲覧
- 文献概要
初めての妊娠・出産そして育児に伴う不安は,程度の差こそあれ誰にでもある。その不安をあらかじめ予測し,助言するのが助産婦や保健婦の役割でもある。しかし,外来や母親学級などの限られた時間内では,子供を育てることについてじっくり語り合うことは難しい。そんな時妊婦や母親に対して適当な育児書を勧めるのも一案である。
また,助産婦自身が育児書に目を通すことは,とかく新生児までに集中しがちな目を,子供の成長の全過程に向けさせ,母親に助言する手助けともなり,意義があると思われる。さらに育児書は,母性看護学を学ぶ者に対しても,医学的のみならず,一般の母親の立場にたった指導を学ぶ手がかりになる。本書は,母親の体験をもとにして書かれ,優れた育児書として推薦できるものと思われる。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.