連載 Medical Scope
WEBBED NECK
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.610
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204953
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表題に書きましたWebbed Neckという言葉は,もう,諸君たちはよくご存知のことと思います。同本語では翼状頸と言われていますが,この日本語より私たちの間では英語で通用しています。さて,webbed neckというのはどんな症候なのでしょうか。
これは新生児の頸部,ことに後頸部の皮膚が非常に大きくなり,皮膚がだぶだぶにたるんでみえる症候を言います。ですから,こんな症例を私たちがみると,いかにも首が太く,短くみえ,首に皮膚のくびれができて,その部分の皮膚をつまむと,皮膚がたるんでいるので,ぐんとのびるということになります。このwebbed neckという症候は,looseskin coveringとも言われるように,ゆるやかな皮膚のたるみと表現するにふさわしいものです。
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