ケース・レポートを読んで 産科医の立場から
前置胎盤患者と産科医療チームの対応
福田 透
1
1信州大学医学部産科婦人科教室
pp.66-69
発行日 1975年2月25日
Published Date 1975/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204812
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1)はじめに
前置胎盤は数多くの産科異常の中でも重要な位置を占め,表1の教室の遭遇頻度からも,200〜300の分娩症例を取り扱う病院では,年間に必ず数例は経験すると言っても過言ではない。特に基幹病院では第一線の個人医院や助産院よりの紹介という形で集中する傾向がみられ(今回のケースレポートでも5例中4例が紹介患者),かかる病院の産科関係者は日常よりその対応策を十分に考えておくことが肝心である。
以下前置胎盤の2〜3の事項について少し述べてみたいと思う。
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