特集 全国助産婦学生研究論文集・1
双胎分娩の管理を考える
村口 裕美
1
1宮崎県立宮崎保健婦助産婦専門学院
pp.116-120
発行日 1974年2月25日
Published Date 1974/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204665
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1.はじめに
多胎妊娠の中で最も多いのは双胎であり,その頻度をわが国でみると100例の分娩に1例とみなされている。
助産にたずさわるものは,その1/100例に遭遇したとき,いかなる手段で助産を管理しなければならないであろうか。そしてそこに起こりうるであろう異常分娩経過に対して,どのような処置を講じなければならないであろうか。ここに,第1児は低出生体重児(後に心奇形を診断される)第2児は陣痛微弱,骨盤位,臍帯脱出及び胎盤の部分早期剥離など分娩経過が異常となり,帝王切開(死産)にいたった1症例を通して双胎分娩管理のあり方を今一度吟味し,今後の助産活動に役立てたいと思いつつ報告する。
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