月経異常の診断と治療・6
月経困難症について
橋口 精範
1
1東京医科歯科大学
pp.58-59
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204212
- 有料閲覧
- 文献概要
まえがき
月経には何らかの随伴症状がみられることが多いものである。その頻度は,調査の方法によってもまちまち(問診やアンケートのとり方にもよる)であるが,かなり高率のようである。
われわれの調査でも,1088名中,918名,すなわち,84.7%のものには,月経時には何らかの随伴症状が現われることがわかっており,その症状としては,下腹痛,下腹部緊張感,全身倦怠感,腰痛,短気になる,腰部倦怠感,頭重,食欲不振,頭痛,便秘の順に多くみられる。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.