今月の臨床 思春期診療
症状とその対応
8.月経困難症
足高 善彦
1
Yoshihiko Ashitaka
1
1済生会兵庫県病院
pp.1308-1310
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901063
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月経期間中で月経に随伴して下腹痛,腰痛,腹部膨満感,頭痛,いらいら感や乳房痛などの病的症状が強く,そのために日常生活が障害されるものを『月経困難症』という。本症は一種の症候群で,子宮内膜症,生殖器の先天異常,子宮筋腫や炎症などのために生じる器質性(続発性)のものと,このような骨盤内臓器の異常を伴わない機能性(原発性)のものがある。思春期女性ではほとんどが機能性であるので,ここでは機能性月経困難症を中心に,その診断と治療法の概要をまとめた。
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