今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?
さまざまなケースへの個別化対応
月経困難症
甲村 弘子
1
1こうむら女性クリニック
pp.632-639
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209111
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●月経困難症は若年世代ほどその割合が高く,特に腹痛を訴える割合が多い.アスリートでは4人に1人が月経困難症を訴え,鎮痛薬の服用が必要であるという報告がある.
●機能性月経困難症には,NSAIDsまたはLEPを投与する.これらはドーピング禁止物質ではないことをアスリートへきちんと伝える.漢方薬の投与を勧めることはできない.
●LEPを処方する場合の注意点として不正出血が挙げられ,競技への影響を考慮する必要がある.アスリート特有の血栓症のリスク因子に対する配慮が求められる.
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