特集 双胎
双胎の診断
小畑 英介
1
1浜田病院
pp.6-9
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204199
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双胎はあまり珍しいものではなく,約100例の分娩に1例の割合であるから,分娩を多数取扱う施設では,日常しばしば遭遇する異常の一つである。われわれの病院でも年間約20例以上の双胎を取扱っている。したがって日常の妊婦の診察のさいには,双胎が含まれている可能性はかなり強いのであるから,これを見落とさないように絶えず注意を払う必要がある。
双胎の診断は,もし誤診すれば,その結果が後できわめてはっきりするものであり,はなはだ面目を失墜するものであるから,慎重に診断を下さなければならない。現在では,多少とも双胎の疑いがあればすぐレントゲン診断を行なうから,レントゲンの撮影装置のある施設では,双胎の診断は比較的容易であり,かつ正確である。
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