あんてな
第2回西太平洋地域家族計画会議を終えて
近 泰男
1
1社団法人日本家族計画連盟事務局
pp.63
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204034
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去る10月13日から15日までの3日間,国際家族計画連盟(本部ロンドン)(社)日本家族計画連盟等の主催による「第2回西太平地城家族計画会議」が開催されました。西太平洋地域会議といっても,実際には地域外からの出席者も多く,アジア全域にわたる国々や,オーストラリア,西サモア,スエーデン,フランス,西ドイツ,イギリス,アメリカ等20カ国のほか,国連等の諸機関(エカフェ,WHO,FAO,ユネスコ,ユニセフ,SIDA,USAID等々)から約2,500余名が参加し,これに日本側参加者約260名が加わり,熱気のこもった討論がくりひろげられました。
会議の目的は,われわれが世界における1970年代の諸問題に対処し,これを克服するために,人口推移と家族計画が,アジアの将来にどのような影響をもたらすものかを検討するために開かれたもので,そのテーマも「1970年代の人口—家族計画と社会変化」とつけられ,アジアにおける食糧,資源,労働力,都市化,婦人の地位,経済成長等に焦点をあて,現代の急激な社会変化が,次代をになう世代の前途におよぼす影響を論ずるとともに,新しい避妊法,教育と指導方法等にもおよび,内容は質・量ともに大変充実したものでした。
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