婦人ジヤーナル
育児パパ 少年法の改正案
山主 敏子
pp.57
発行日 1970年9月1日
Published Date 1970/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203987
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育児パパ
妻がお産をしますからと,会社を休む若いサラリーマンがふえていると,企業側は語っている。もとは妻にまかせ放しだった出産,育児のコースを,夫もなんらかの形で分担しようとする傾向は,妻の立場からはありがたく受取れるが,さらに1歩を進めて,育児や教育にイニシアティブをとろうとする父親がふえているというのは,どう考えたらいいのだろうか?
マイホーム主義は夫たちに安らぎの場としての家庭の価値を高く認めさせるだけでなくそのなかで成長していくわが子への関心をより強めたということか。それとも近年エスカレートしてきた教育ママの教育ぶりに,父親たちが不満と批判を抱きはじめたためであろうか。昼も夜もひたすら仕事に専念するモーレツ社員のパパだったら,やりたくてもとても育児に手を出すひまはない。家へ帰れば疲れきって,メシ,フロ,ネルの三語しかものもいわない。日曜はゴロゴロねているゴロリパパたらざるをえないだろう。
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