あんてな
妊産婦・授乳婦の栄養所要量について
佃 篤彦
1
1厚生省母子衛生課
pp.50
発行日 1969年11月1日
Published Date 1969/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203831
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従来用いられていた「日本人の栄養所要量」は,昭和34年に策定されたものであるが,その後社会状勢が変化し,国民の体位も向上したほか,栄養学上の新知見も集積されたので,これを全面的に再検討する必要にせまられていた.栄養審議会では厚生省の要望により,昭和42年1月から委員会を設けて,日本人の体位の推計と各栄養素の所要量について審議を行なってきたが,去る8月18日厚生大臣にその結果を答申した.
今回の答申の特徴は,基礎となる体位として昭和45年の推計体位を使用したこと,体表面積の算出を新しい方式によったこと,たんぱく質の最小必要量の算定をWHO等の勧告に従い相加法で行なったこと,ビタミン類の所要量についてはとくに文献的考察を重視したことなどである.以下妊産婦,授乳婦についてその概略をのべることにする.
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