北から南から
太平洋を飛ぶ日航機内赤ちゃん生まれました/恩師と32年ぶりに再会サイパン島の助産婦マリアさん
pp.68
発行日 1969年10月1日
Published Date 1969/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203822
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1日午後5時45分,羽田発サンフランシスコ行日航二便のダグラスDC8-62型(乗客144人)が北部太平洋上空を飛行中,乗客の中国人石黄簡余さん(25)が急に産気づいた.日本時間で午後8時半すぎ陣痛が激しくなったので,山本英夫パーサーらがウォンさんを1等席に移し,スチュワーデスらが満員の乗客に「お医者さんか看護婦さんはいらっしゃいませんか」と呼びかけた.
ワシントンの学会に出席する途中の東京都板橋区板橋3の34の1石崎達医師とやはりお医者さんの妻,ユリ子さん,看護婦だった米国テネシー州ロゼットのベティ・ロバーソンの3人が協力して石さんの出産を助け同日午後10時20分,無事女の子が生まれた.
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