北から南から
産科も看護婦さん不足深刻/大阪の産院助産婦さんミス
pp.72
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203740
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国立名古屋病院の産婦人科.一目でそれとわかる人たちがおおぜい診察を待っている.受け付けで聞いてみると,お産の予約はすでに9月末までいっぱい.よそからの転入者など,産み月の近い人が割り込む余地は,異常分娩などを除いて,ほとんどないわけだ.名大病院は6月以降,第1日赤は5月以降なら受け付けます,というが,産科の予約制は大病院だけでなく,町の病院,診療所でも,ほとんど"常識"になっているそうだ.
ことしもさきごろ,看護婦志望の集団就職者約600人が名古屋入りした.2年後には准看護婦として第1線に出るはずだが,このうち何人が産科入りすることか—.勤務先の希望調査では内科,外科が圧倒的に多く,耳鼻,眼,精神科などはあまり人気がなく,なかでも産科はとくに希望者が少ない(県医師会看護婦対策本部の話)からだ.
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