助産婦必読書
看護管理の実際—編集 安富徹 国立京都病院看護研究委員会 著
松村 はる
1
1慶応病院
pp.63
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203661
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総婦長という位置づけのもつ管理的な業務の幅の広さは,いまさらいうまでもないが,多忙の毎日のなかで,ひとつひとつのことについてこまかくまとめてゆく努力は,総婦長自身にとって自己を抑制する心を要求されると同時に,総婦長をとりまく人たちにもそれだけの訓練が要求される.
このことは,管理者がスタッフに対して単に助言をしたり相談に乗るということではなく,むしろそれをできるだけ少なくして,心からスタッフの人たちを信頼し,これらの人たちが自分でとるべき行動を筋道を立てて選ぶように,十分のゆとりをもって見守ることがたいせつであると思う.そしてひとりひとりがまとまった仕事を行なうことこそ能力を養う最善の方法であると思われる.
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