婦人の目
助産婦が経営する0歳児保育所を見て
山主 敏子
pp.56
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203609
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婦人は家庭にかえれという声はかなり強く働く婦人への風当りは激しくなっている.それにもかかわらず,結婚しても仕事をやめない婦人,さらに子どもを持っても仕事をつづけていこうという意欲に満ちた婦人は,年々少しずつではあるが増加していくばかりである,これらの働くママたちにとって,共通の悩みは,保育所の少ないことだ.ことに,公立保育所では,産休あけからの0歳児はあずからないというきまりもあって,ママたちの悩みは深刻である.
そこでやむなく,赤ちゃんをあずかる無認可保育所でもあれば,施設の悪条件は承知の上で,たのむことにもなるのである.このような現状にあって,ユニークな0歳児保育所が,東京都中野区に3ヵ所できた.これは,ベテランの助産婦たちが,家庭福祉員となり,自宅を提供して保育所を開設したものであるが,助産婦さんたちの保育ぶりはどのようなものであろうか.そのひとつ,中野区本町3丁目,皆川助産院の保育所を,編集部の後藤珠真子氏とごいっしょに訪ねてみた.
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